2008年7月7日月曜日

ひつまぶし あつた蓬莱軒

ひつまぶし。 名古屋で珍しい高級料理です。 天むす、シロノワール、手羽先、小倉トーストなど庶民の味には名物がたくさんある中で珍しい存在です。





ひつまぶし(櫃塗し)とは主に名古屋市近辺で食べられている、ウナギを用いた郷土料理である。ウナギの蒲焼を細かく刻み、飯に乗せたもの。小ぶりなおひつに入れられた飯を混ぜて食べることから、こう呼ばれる。また関西で鰻飯を意味する「まむし」という語からひつまむしとも呼ばれており、名古屋では両方の呼び名が通用する(「まぶし」も散りばめる意味の「まぶす」からではなく、元々この「まむし」の転訛とも考えられる)。

蒲焼きは関西風の作り方で蒸さずにそのまま焼き上げられるため、よく焦げた皮は香ばしく脂ののった中の身だけがふんわりと柔らかくなる。

明治時代に名古屋市内で始まったとされており、発祥となった店は熱田区の「あつた蓬莱軒」とも、中区の「いば昇」とも言われている。ひつまぶしがおひつに入っているのは当初、他の鰻専門店と同じように1人前ずつ瀬戸物の御椀に盛られていたが配達した後に回収した店の若い衆が御椀を割ることが頻繁にあったため多少乱暴に扱っても割れず、かつ複数人分をいっぺんに用意できる容器にするためであったとされている。ウナギが刻まれているのは御櫃から取り分ける際に鰻の量を均等に分けて盛り付けるようにすることが目的であったとも、また戦後の食糧難の時期にうなぎの有効活用を図ったためであったともいう。


食べ方
ご飯の上に刻んだ鰻が載ったまま出されるので、これをしゃもじで"十"の形に切分ける。その後、以下の4種類の食べ方を順番に行う。

最初はこれをそのまま茶碗に一杯取り、そのまま食べる




次はおかわりの様に2杯目を取り、薬味(わさび・のり・みつば等)をのせて食べる。薬味は葱・山葵・海苔が基本で、ウナギによく合う3種である。これらの味の変化を楽しみながら味わう。



3杯目は2杯目の様にしたものにお茶(煎茶)もしくはだし汁をかけ、さっぱりとお茶漬けのように食べる
最後は1~3のうち最も気に入った食べ方で食べる
3杯目は、その店ごとに異なる。このお茶漬けは、質の落ちたうなぎをおいしく食べるために考案されたと言われている。



で、元祖の店はあつた蓬莱軒









あつた蓬莱軒(あつたほうらいけん)は、愛知県名古屋市にある料理店。ひつまぶしの老舗として有名。正式商号は合名会社蓬莱軒。

旧東海道の宿場町、宮宿の陣屋跡地に1873年(明治6年)創業。そのため本店は「陣屋本店」と呼ばれる。2008年1月現在、本店を含めて名古屋市内に4店を擁する。

蓬莱の名は、昔熱田の地が蓬莱あるいは蓬莱島と呼ばれていた事にちなんでいる。当初は単なる料理店であったが、明治末期に現在のひつまぶしに相当する料理を出したところそれが客に好評を受け、以来ひつまぶしが看板料理となって有名となった。

なお「ひつまぶし」は同店の登録商標である。(昭和62年(1987年)11月20日登録・第1996631号)

「ひつまぶしの店」として有名になったため、客の多くがひつまぶし目当てに訪れるが、現在でもあくまで日本料理店としてのスタンスを崩しておらず、ひつまぶし以外の単品メニューや会席料理などのコースメニューも豊富である。

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